2025年4月現在、系統用蓄電池市場は急速に成長しているものの、世界で見るとまだまだの状況です。
系統用蓄電池の重要性は、今後ますます拡大すると予想されますが、課題も多く存在します。
1,高額な初期投資
系統用蓄電池の導入コストは、依然として高く、システム全体でも数億規模と大きな資金が必要です。
2,ファイナンスと収益構造
市場リスクに左右される収益モデルであることから、金融機関も融資に積極的になれない状況である。多くの事業者がファイナンスの壁に直面している。
3,アグリデーター、アグリゲーションの未知数
系統用蓄電池の運用には、アグリデーターの存在は不可欠です。しかし、そのアグリデーターもまだまだ、運用実績も少なく、未知数である。蓄電システムには、標準的な規格も存在しないことから、その設定、運用に時間が相当かかる。
ただ、将来の展望としては、再生可能エネルギーの増加により、日本の電力市場の価格変動幅は拡大し、その収益機会は高くなると予想します。
運用開始から長期運転に至るまで、災害に備える対策は、必要不可欠になると推測します。
どのようなリスクをどのように保険でヘッジしていくのかは、今後の収益モデルに大きな影響がありそうです。
